老後を移住人気№１の福島で暮らす

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老後を移住人気№１の福島で暮らす

福島県の対応

「ふるさと暮らし情報センター」を運営する、労組や農協でつくるＮＰＯ法人・ふるさと回帰支援センターの高橋公事務局長のコメントでは「福島は移住者の受け入れを県政の柱にし、受け皿をつくってきた効果が大きい」と分析しています。

福島県が移住希望者にどんな支援をしているのかという点ですが、福島県観光交流課によると、例えば東京に住む人が移住を希望したケースでは、県ではまず「ふるさと暮らし情報センター」を紹介してここの専門相談員が相談にのります。

各人の希望する生活様式にもよりますが、その次に希望者は県などが主催する「ふるさと暮らしセミナー」に参加することになり、県内で生活する全体的なイメージを掴んでいきます。その後、県内の体験住宅などでの生活も行い、希望があれば現地での物件や仕事の紹介を受けることもできるという流れになります。

これ以外に市町村やＮＰＯの支援を通して移住する人もいるようで、こうした多角的な活動も福島県の強みとなっているようです。

他県と比較した福島の魅力のひとつが首都圏からの距離ですが地価の安さも見逃せません。都心から約200キロ圏内にあり、東北新幹線に乗れば東京から約１時間半で到着します。又、東北道や常磐道など、自動車でのアクセスも良好で、退職者の人口移動に詳しい国学院大学経済学部の教授は「第一に立地が強みで、希望者にとっては３００キロ、３時間以内が移住の目安で、福島はそれを満たしている」と解説しています。